2014/02/20

中国のネットバンキング取引高347兆元に、中高年層に利用拡大

中国の「2013年第4四半期(10-12月)中国インターネットバンキング市場データベース」によると、同期間中のインターネットバンキングの取引高は347.3兆元で、前期に比べ10.1%、前年同期に比べ27.2%それぞれ増加した。

中国のインターネットバンキング市場は取引額が順調に増える一方、新規アカウント数の増加は伸び悩んでいる状況だ。しかし市場はすでに成熟期に入っており、大多数の銀行でインターネットバンキングへの代替率が80%近い水準となっている。アクティブユーザーは増えており、一人あたりの取引額も増加している上、利用者は若年層から徐々に中高年層へと広がりつつある。

アクティブユーザーをさらに増やすため、多くの銀行がECサイトと提携したりソーシャルサービスで抽選などのイベントを実施したりとさまざまな優遇を行っている。なかでも中国建設銀行は「建行悦生活」と銘打ったキャンペーンで、インターネットバンキングの利用をユーザーに習慣づける作戦を展開中だ。

また多くの銀行は中小規模の企業や個人の顧客に対して、様々な借入や投資商品を用意してインターネット金融サービスに対抗しており、招商銀行の中小企業向け「e+穏健融資項目」は大型銀行で初めてP2P業界に足を踏み入れたとして注目を集めている。


2014/2/17 クララオンライン/アジアビジネスコンサルティング

http://www.eguan.jp/2014/02/17/13q4intbankse.html

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