中国のモバイルバンキング 建設銀行およそ3割が利用
中国の「2013年第4四半期(10-12月)インターネットバンキング市場データベース」によれば、同期間中の各金融機関のモバイルバンキングの取引高は4兆7851億万元で、取引高からみた市場シェアは中国建設銀行が28.96%でトップだった。続いて工商銀行が24.21%、民生銀行が9.78%で、上位3行だけで全体の6割以上を占めた。
このほか招商銀行はシェア9.11%で前期の6位から4位にアップした。光大銀行もモバイル金融戦略を展開してシェアを伸ばしており、中国銀行のシェアを抜いて第7位につけた。光大銀行や民生銀行といった民間金融機関の成長はたいへん速く、両行とも他行への振込み手数料を無料にする戦略をとったことで、大量の新規ユーザーを獲得した。また民生銀行は複数の口座を一括管理する機能が好評で、光大銀行も水道光熱費や携帯電話通話料など8分類300種類もの料金支払いに対応することで、ユーザーを獲得している。
モバイルバンキングはようやく消費者の間に普及し始めたところだが、銀行ごとに差別化が進んでいる。業界でのポジショニングやターゲットとするユーザーの違いによって様々な営業活動を展開しており、ネットショッピングを得意とするもの、セキュリティの強さをアピールするもの、他行への振込みが便利なことを全面に押し出すもの、日々の資金管理や代金回収といったビジネス用途をアピールするものなどが登場している。
2014/2/21 クララオンライン/アジアビジネスコンサルティング
※下記のサイトから詳しい情報が入手できます。
http://www.eguan.jp/2014/02/21/13q4mobilebash.html