2014/03/16

■日曜コラム■「没有問題」(問題ない)と言う中国人の3つのタイプ 

シリーズ「3つの没有に要注意」<その2>

表題にある「3つの没有」とは、「没有問題」(問題ありません)、「没有関係」(気にしないで)、「没有弁法」(仕方ない)の3つです。こんな言葉をよく口にする中国人は要注意です。

「没有問題と口ぐせのように言う中国人・・・」、「口では問題ないと言うけど本当に大丈夫なのか心配・・・」、こんなふうに思っている方、けっこうたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

■「問題ない」という中国人は「問題あり」と心得ておくべき

個人的見解から入りますが、ご了承ください。結論から言いうと、「没有問題」(メイヨウウェンティ)と口癖のように言う中国人は、どこか必ずどこかに「問題あり」と考えていたほうがよさそうです。

中国ビジネススキルアップ研修でこのテーマを取り上げるとたいていの方は「やはりそうか・・・」という感想を漏らします。駐在経験のある方や中国ビジネスに深く関わっている方からは「そんなことはあたりまえ・・・」といった感想を聞くこともあります。

「没有問題」(メイヨウウェンティ)を連発する中国人は「有問題」(ヨウウェンティ)、つまり「問題あり」と心得ておいたほうがよさそうです。「没有問題」を連発する中国人は、「本当に大丈夫?」とちょっと疑ってかかったほうがよさそうです。決して中国人の悪口を言うつもりはありませんが、結局は自分に降りかかってくる「火の粉」です。自己防衛のためにも「没有問題」には注意が必要です。

■「問題ない」はどのレベル?

「本当に問題はないのか?」
「本人が気づいていないだけなのではないか?」
「本当に問題を見つけ出そうとしているか?」
彼らの「没有問題」をそのまま受け入れないほうがよさそうです。

同じ「没有問題」でもいろいろなれベルがあります。たとえば、Aタイプ。本当に問題ないと思っているケースです。最初から意図的に問題を隠そうとしているわけではないのです。「基準の感覚差」であり、当事者の認識の違いです。本人が気づいていないというケースもあります。実際に本当に何も問題が起きないケースもあります。

たとえば、Bタイプ。もし、最初から意図的に隠そうとしているのでれば、そのような中国人とはビジネスはできません。つまり、要注意人物・・・。最初から遠ざけたほうが良いタイプです。

そして、Cタイプ。仮に問題があっても「まだまだ大丈夫」、「それほど深刻な問題ではない」と考えるケースもあります。詰めの甘さ、認識の低さが気になるところですが、本人には悪気はないのでしょう。何とか自分自身で解決していこうという努力するタイプです。

やっかいなのは、「没有問題」という中国人が、日本人の目からはAタイプか、Bタイプか、Cタイプか、見分け難いことです。皆さんがビジネスでやりとりしている相手が、頑張って努力しているCタイプかもしれないし、実は最初から問題を隠そうとしているBタイプかもしれないのです。

■ホウ・レン・ソウがない中国人

さらに彼らは「報告」「連絡」「相談」(ホウ・レン・ソウ)という習慣がありません。情報をチームで共有したり、自発的にホウ・レン・ソウを行うということが少ないのです。「連絡は結果だけでいい・・・」、「相談は必要に応じてすればいい・・・」、「報告は事後報告でいい・・・」と考える傾向があります。つまり、仮に問題があったにしても、それがこちらに伝わってきません。日本人同士であれば「あたりまえ」であることが期待できないのです。


■意図的に問題を隠そうとおもっていたわけではない

結果的に「問題ない」と言っていたはずの中国人から、ある日突然「問題」を打ち明けられて、「こんなはずじゃなかった・・・」ということになります。「問題あるのならもっと早く言って欲しかった・・・」と思っても後の祭りです。場合によってはそれを「騙された」「裏切られた」と感じてしまうこともあるでしょう。

しかし、彼らは決して意図的に問題を隠そうとしているわけでも、最初から日本人を騙そうと思っているわけでもないのです。繰り返しになりますが、「連絡は結果だけ」「相談は必要に応じて」「報告は事後報告でいい」と考えるのです。

つまり、「問題ない」と言う中国人に対しては「本当に問題はないか」、「もし、問題が起こるとすればどんな問題が考えられるのか」、少しだけ先回りして日本側から働きかけることが必要です。残念ながら待っているだけではこちらが要求する答えは期待できないことが多いことも事実です。

「問題ない」という中国人は「問題あり」と考えておいたほうが無難。長年中国ビジネスに携わってきて自分自身を戒めるためにも自分にそう言い聞かせています。

To be continued


■日曜コラム■担当:ASIA-NET代表 吉村 章
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Bridging people, business and culture in Asia


◆Yahoo! JAPAN ビジネスニュースにてコラムを執筆中
 http://bylines.news.yahoo.co.jp/yoshimuraakira/

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※前回のコラムはこちらのURLからご覧ください。バックナンバーがご覧いただけます。

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