2014/07/14

中国のネット理財商品 銀行系の人気上昇

現在人気のインターネット理財商品(インターネットを通じて購入する財テク商品)は主にMMF(マネー・マネージメント・ファンド)と呼ばれるもので、余剰資金を預け入れることで銀行の定期預金を上回る利子を得られる上、一般的に出し入れ自由なことから、多くの人が利用している。易観智庫はインターネット理財商品を収益の高さを示す利回り指数と資金の預け入れや引き出しの自由度を示す引き出し指数に分けて評価を行い、最終的な総合指数ランキングを発表した。
利回り指数の面では、MMFの収益率のほか、ファンドの信頼度や運用期間などを元に評価した。最近はいずれの理財商品も利回りが低迷しており、年利5%を超える商品はわずか5商品しかなかった。一方の引き出し指数の面では、いずれの理財商品も新規顧客を増やすために提携する銀行を増やしたり、元本保証をしたりと利便性を高める努力をしている。なかでも阿里巴巴が運営する余額宝は、グループの決済サービス「支付宝」と合わせて利用できるため、ユーザーの満足度も高くなっている。
最終的な総合指数ランキングでは、平安銀行が運営する「平安盈」が最も評価が高い結果となった。2位の中銀活期宝も中信銀行が運営するもので、銀行系の理財商品はおおむね安定した質を保っており評価が高い。一方、ITサービス会社によるものは頻繁にサービス内容の変更があるなどの理由で、調査のタイミングによって評価が大きく上下した。阿里巴巴の余額宝は2013年6月のサービス開始以来たいへんな人気となっており、今年3月末時点の運用資産は5413億元に上っている。利用者は1億人を超えており、高い利回りといつでも資金を引き出せる便利さが受けているようだ。金融機関などは余額宝に対抗して定期預金の利子を引き上げる動きに出ており、今後の動向が注目される。

6月20日 クララオンライン/アジアビジネスコンサルティング

※下記のURLから詳しい統計資料がご覧いただけます。

http://www.eguan.jp/2014/06/20/licailan.html

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