2014/09/07

■日曜コラム■通訳は「最高の味方」であり、「最強の戦力」と心得るべき <通訳を使うテクニック -1->

今回からはシリーズで通訳を使うテクニックについて取り上げます。ビジネス折衝や交渉における通訳は「最高の味方」であり、「最強の戦力」です。通訳の人選にはぜひ気を配りたいものです。通訳がビジネス折衝や交渉の行方を左右すると言っても過言ではありません。時には通訳のひと言が商談を台無しにしてしまうこともあります。

逆に、通訳の気配りや機転が商談をスムースに導き、期待以上の結果が得られることもあります。これまでビジネスの現場で通訳の善し悪しが原因で交渉を失敗させてしまったという現場の事例を数多く眼にしてきました。

通訳の仕事とは単に言葉を訳すことだけではなく、ビジネス折衝や交渉の目的を十分に理解して、話し手の考えや主張を最も適切な言葉を選んで相手に伝えることが大切です。つまり、こうした姿勢と自覚を持っていることがよい通訳であると言えるでしょう。

また、通訳を雇う側の意識も重要です。通訳をうまく使いこなすことができれば通訳は「最強の戦力」になります。しかし、通訳をうまく使いこなすことができければ、戦力どころか通訳に足を引っ張られたり、通訳を味方ではなく敵に回してしまうことにもなりかねません。

通訳を使う側が心得ておかなければならない注意点で最も重要なのは事前の打ち合わせでしょう。通訳とは事前に綿密な打ち合わせをした上でビジネス折衝や交渉に臨みたいものです。商談や交渉の目的、主張すべきポイントとその優先順位、商談や交渉を進めるにあたっての注意点、最悪のシナリオに陥った際の対処方法など、通訳とはできる限り時間を割いて打ち合わせを行い、通訳者の能力を最大限引き出すことを心掛けてください。

通訳の予算をできるだけ節約しようと考える方がいらっしゃいます。それは大きな間違いです。通訳を雇うときには予算に余裕を持たせていい人材を選びたいものです。通訳費用を節約して大切な商談を失敗させてしまうという事例も数多くありました。渡航費用や現地での滞在費用など、せっかく高い出張経費をかけて現地に赴き、ほんの少し通訳費用を節約したばかりに商談が上手くまとまらなかったというケースもあります。これは極めて残念な結果・・・。

会社によっては社内で担当者は英語ができるから、または中国を学んでいるからといった理由で通訳費用が認められないケースもあるようです。いくら語学に堪能な担当者がいても、重要なビジネスシーンであれば必要に応じて専門家としての通訳を準備すべきです。

出張経費を活かすためにも(無駄にしないためにも)通訳経費の過度な節約は要検討です。削減できる経費は削減し、削減してはいけない経費は支出を惜しまないこと。必要に応じて通訳費用は十分に考慮すべきです。繰り返しになりますが、通訳は「最高の味方」、通訳は「最強の戦力」と心得るべきです。

■今回のポイント
・通訳は「最高の味方」であり、「最強の戦力」と心得るべき
・通訳者とは綿密な事前準備で通訳者の能力を最大限引き出す
・通訳経費の節約は要検討。出張経費を生かすためにも十分な予算を


■日曜コラム■担当:ASIA-NET代表 吉村 章
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Bridging people, business and culture in Asia


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