2014/12/14

■日曜コラム■日本は忘年会の季節だが・・・。中国は転職の季節・・・。

日本は忘年会のシーズン。しかし、中国ではお正月を「農暦」で祝います。「春節」と言って旧暦の正月を盛大に祝うのが中国人の習慣だ。2014年の「春節」は2月19日、つまり、まだまだ先のこと・・・。「春節」から1週間前後が中国の正月休みになります。

実は、日本の年末年始から中国の「春節」前後のビジネスは要注意。なぜなら中国の「春節」は人が辞める時期でもあるのです。「春節」の前後は「転職」の季節でもあります。一般的に中国では年末から1月にかけて人事評価があります。個人の査定があり、ボーナスの金額や翌年の目標が決まります。ボーナスを受け取ると忘年会のシーズンに入り、中にはボーナスを受け取って、忘年会を終えてから「辞表」を出すという社員がいます。「春節」を機に会社を辞め、心機一転、正月休暇後は新しい職場に出社するというパターンです。

中国の企業では辞めていく社員から後任者へ業務の「引き継ぎ」が期待できないことがあります。辞めていく社員が後任者に「引き継ぎ」をしないまま突然会社をやめてしまうことがあるのです。日本なら部署が変わったり会社を辞めるとき、必ず後任を決めて、この後任者を連れて取引先に挨拶に行くところですが、中国ではこうした業務の引き継ぎが行われないことが多いので幼虫です。

「春節」の前後は特に人の移動が激しく、この時期は重要案件の打ち合わせや決定はできれば見送ったほうが無難です。なぜなら肝心の担当者が代わってしまったり、担当者同士での引き継ぎが十分に行われなかったり、場合によっては担当者が代わるとゼロスタートで再度打ち合わせが必要となるケースもあります。

ビジネスは会社対会社の契約で動きます。契約書の持つ意味は重いのですが、中国では会社対会社ではなく、むしろ個人対個人の現場判断でビジネスが動くことがあります。契約より個人と個人の信頼関係の構築が重要なのです。「春節」前後のビジネスには要注意。担当者が転職してしまわないかどうか、この年末年始からアンテナを張って、事前の情報収集(確認)をお勧めします。


■日曜コラム■担当:ASIA-NET代表 吉村 章
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Bridging people, business and culture in Asia

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