2019/01/10

InnoVEX Report(2) 白熱した熱戦が繰り広げられたピッチコンテスト

センターステージ最大のイベントはピッチコンテストである。ピッチコンテストにエントリーしたのは102のチーム。会社設立間もないスタートアップや設立準備中のグループ、大学のインキュベーション機関に入居しているグループ、個人としてのエントリーなど、国内外のさまざまな企業やグループがエントリーした。事前に書類審査が行われて25のチームがピッチコンテストの出場権を獲得。セミファイナルは6月6日(水)と7日(木)に行われた。

6月8日(金)に行われたピッチファイナルでは300席ほどの会場が満席になり、立ち見が出るほどの盛況ぶりだった。セミファイナルを勝ち上がってきたファイナリスト8チームが優勝賞金3万米ドルを賭けてプレゼンを競い合った。プレゼン時間は6分、その後QAが6分、英語による真剣勝負のやりとりが繰り広げられた。

QAの時間にはプレゼン内容について審査員側から鋭い切り口の質問を浴びせられ、流暢な英語で質問に的確に答えるケースや一瞬言葉に詰まりながらもうまく切り返すケースなど、登壇者と審査員との白熱したやり取りはなかなか見応えがあった。Computex2019 & InnoVEX2019の会期は2019年5月28日(火)から6月1日(土)まで会期5日間。出展、視察、InnoVEXのピッチエントリー、事前登録、事前勉強会などの問い合わせもTCA東京事務所まで。

通常、ピッチではプレゼンテーションの能力、製品やサービスの完成度、さらにアイデアの独自性や斬新性などが審査の対象であるが、InnoVEXで最も重視されるのはビジネスモデルとして具体的に実現が可能かどうかという点である。つまり、ビジネスに直結する技術や製品、またビジネスモデルとしての事業採算性が問われる。会場には台湾の大手ベンダーの担当者が多数詰めかけ、また個人投資家やVC(ベンチャーキャピタル)も多い。ビジネスモデルとしての実現性が彼らの最大の関心事である。

つまり、スタートアップ企業の技術や製品の中でビジネスチャンスに繋がるものがあればどんどん取り込みたいという大手ベンダーの思惑と、量産までを視野に自社の製品や技術を大手ベンダーに売り込みたいというスタートアップの期待が交錯する中で、その両者を繋ぐのがInnoVEXの役割と言ってもいいだろう。個人投資家やVCもこうした動きに注目している。

また、ピッチコンテストでは4つの企業や団体が独自のAwardを設けて協賛している。それぞれ独自に奨金を提供し、ピッチコンテストを盛り上げた。台湾のデルタはDelta Electronic Inc. Special Award、経済部/中小企業處(日本の中小企業庁に当たる機関)はStartup Terrace Award、そしてNogle Limitted とMinced Capital Groupが共同でひとつのAwardを提供。表彰式ではそれぞれが受賞チームに奨金を直接手渡した。

写真.プレゼンテーションの持ち時間は6分間。その後、同じく6分間のQAが行われた

■Computex2019 & InnoVEX2019開催概要

主 催:台北市コンピュータ協会(TCA)、台湾対外貿易発展協会(Taitra)
会 期:Computex2019 5月28日(火曜日)~6月1日(土曜日)会期5日間
InnoVEX2019 5月29日(水曜日)~5月31日(金曜日) 会期3日間
時 間:午前9時半~午後6時まで(ただし、最終日は午後4時まで)
会 場:Computex2019南港ホール/新南港ホール/南港地区(2会場)
InnoVEX2019 台北世界貿易センター第1ホール/信義区
出展規模:Computex 1,602社、5,015小間(2018年実績)
InnoVEXベンチャー企業388団体(2018年実績)ピッチエントリー100社
セミファイナリスト28社、ファイナリスト8社、優勝賞金30,000米ドル
≫海外からのバイヤー登録者168か国と地域から42,284人(2018年実績)
出展企業はAsus Acer MIS Microsoftなど大手ベンダーからベンチャー
スタートアップ企業まで1,600社、日本からの出展企業にも注目
■Computex2019&InnoVEX2019開催概要
http://www.tcatokyo.com/COMPUTEX2019-1.pdf
■InnoVEX2019開催概要
http://www.tcatokyo.com/InnoVEX2019-1.pdf
■InnoVEX2019出展に関して
http://www.tcatokyo.com/InnoVEX2019-2.pdf

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