2019/06/03

Computexは技術や製品開発の相互補完の場でもある

Computexは技術や製品開発の相互補完の場でもある
3つ目のキーワードは「誰か助けてほしい」である。展示会に出展される製品は必ずしも完成度が高いモノばかりとはいえない。むしろ完成度の低さを補ってくれるパートナー求めて出展する企業も少なくない。SmarTEXエリアとInnoVEXにはそうしたスタートアップやベンチャー企業が数多く出展する。
技術と製品と大きく2つに分けることができる。InnoVEX ではオリジナルの要素技術の出展、または独自のビジネスモデルの提案が多い。一方、SmarTEXエリアではそうした技術が具体的な形になり、製品のプロトタイプ(試作モデル)が多い。もちろん、技術と製品に明確な境界線があるわけではなく、InnoVEXに製品出展もあり、SmarTEXエリアに要素技術の出展もある。どちらも完成度を上げるためのパートナー探し、相互補完のパートナー探し、または量産化のためのパートナー探しが目的だ。
一般的に日本企業は(特に大手企業は)製品の開発から生産、さらには販売まで一貫して自社で行うケースが多い。しかし、台湾ではそれぞれの「強み」を補い合うために横の連携を取りながらビジネスモデルを作り上げていくケースが多い。独特な「水平分業体制」が特徴である。また、日本の企業が展示会に製品を出展する場合、製品には一定の完成度が求められ、その基準をクリアした製品のだけが展示会に出展される。ブランドイメージ、企業としての威信、開発者のプライド、社会的責任といった点から見ても完成度の高さは重要である。
一方、台湾では製品の完成度の高さよりもビジネスのスピード、フレキシビリティ、チャレンジ精神といった点が重視される。多少粗削りでも、むしろ製品の完成度を上げていくためのパートナー探しを重視。それぞれの「強み」を持ち寄って、横の連携で相互補完関係を作り、製品の完成度を上げていくことが重要であると考える。
「誰か助けてほしい」というキーワードは、言い換えると「より完成度の高い製品を作るために相互補完のパートナーを探している」ということ。アイディアを形にするためには足りない部分を補ってくれるパートナーが重要。少量生産から量産化に持ち込み、世界を相手に販路を切り開いていくためには、ビジネスモデルをいっしょに組み立て行くパートナーが必要である。そう考えるのが一般的に台湾人経営者の特徴であり、スタートアップやベンチャー企業の経営者はより意欲的である。

<写真18>科技部青年科技創新創業基地/TAiWAN TECHパビリオン、横連携でビジネスを作り上げるのが台湾企業の特徴

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