2021/04/22

自動車産業の再構築は台湾に大きなビジネスチャンスをもたらす

 過去の自動車時代には、これまで何十年にも渡って日本で行われてきた産業の分業体制により、各サプライヤーの役割は非常に明確に定義されていた。しかし、電気自動車は車両のシャーシとタイヤは同じであるが、他の多くの部品に関して新しいサプライヤーが表れておそらく多くの企業が入れ替えになり再構築されることが予想される。
 電気自動車はエンジンがモーターに入れ変わり、メカニカルな装置はCPU(マイクロプロセッサー)とセンサーの電子制御装置に入れ変わり、そのためモーターや電子技術を持つサプライヤーをパートナーとして新規に開拓することが重要なポイントとなる。
  特に、電気自動車のモーター部と電子制御部に関して、台湾は大きな「強み」がある。この分野のサプライヤーがそろっていることが大きな「強み」になっている。半径100 km、最大200 km範囲内にサプライヤーが存在し、全ての製品を調達することができる。
 台湾は電気自動車の完全なサプライチェーンを構築するには最適であり、まさに今が新しいサプライヤーの再構築のチャンスである。これまでのメカニカルなサプライチェーンが解体され、エレクトロニクス 部品に再構築することにより、時代のニーズの高まりにこたえるため台湾は新しい分野の重要なパートナー企業となり得る。
 電気自動車が自動運転へアップグレードすることにより、人々にとって自動車は交通手段ではなく、車内空間は例えば学習をしたり、例えば映画を見たり、レクリエーションの場となる。そのためにはディスプレイは不可欠な製品である。おそらく自動車にはこれまでより多くのディスプレイデバイスが必要と予想される。
 AUO(友達光電)は世界トップ2位の自動車向けディスプレイメーカーであり、市場占有率は22%以上、AUO(友達光電)にとって自動車用ディスプレイは収益全体の10%を占める。
 AUO(友達光電)にとって今後の発展の鍵は電気自動さ分野にどう進出するか。
 AUO(友達光電)は産業用コンピュータ を手掛けるSINTRONES TECHNOLOGY CORP.(鑫創電子)の株式を大口株主を通じて同社の株7.7%を取得。株式保有を通じて両社はAIoVエコシステムの戦略的パートナーシップを確立。スマートトラフィック(智慧交通)及び商用車ネットワーキングプラットフォームの分野で包括的なソリューションを共同で作成することを目指す。
 AUO(友達光電)のパブリックディスプレイビジネス部門のディレクターである蘇修氏によると、AUO(友達光電)はこれまで長い間交通分野に深く関わっており、「藍湖」(ブルーレイク)と呼ばれる新しい市場を模索、つまりし今後成長が期待される交通インフラ関連のビジネスに将来のビジネスチャンスがあると引き続き注目。
 AUOは、Internet of Vehicles向けのAIoVソリューションブランドを打ち出し、これにはクラウドから車内装置まで、ソフトウェアからハードウェアまで、AIの応用を加えて完全なソリューションパッケージを構築し、商用車を運営する企業のニーズに合わせてカスタマイズを提供していく予定。
 それは、AUO(友達光電)のTransportation Solutions Business Unit(交通解決方案事業處資深處)のシニアディレクターである翁建森氏によるとTransportation as a Service(交通即服務)、通称「TaaS」の台頭は、ハードウェア製品の販売ではなく、交通サーズの提供することへの概念を大きく変えるだろうと予測。
 翁建森氏は「新しい物流のニーズを満たしていくためにAUOはパートナーと協力してクラウドサービスから実際の現場での車両管理まで、ソフトウェアからハードウェアまで、さらに人工知能からフィールドアプリケーションまで、AIoV分野のあらゆるインテリジェントサービスを提供する」と述べる。
 AIoVクラウドプラットフォームは、管理ツールとAIの付加価値機能が豊富で、システムはTARTAN技術で燃料消費量の監視、バッテリー残量の最適化、運用コストの削減、異なる路線の運航を担う運転手のシフト管理、積載重量と燃費の分析などさまざまな分野で有効なソリューションを提供する。
 ドライバーが緊急ブレーキ動作を行うと、タイムリーにリモートコントロールが起動し、センサーとコンポーネントが健全な状態かどうかをモニターして対処する。これは保守やトラブル予防にも役立てられる。運転中の居眠りや携帯電話の使用などを監視して、安全性な運行を目指し、同時に交通違反の罰則金や保険に関する費用の削減などにも効果があるとしている。
 AUOの過去製品は90%が車両フロントエンドパネルを供給し、自動車パネル製造のフロントエンドプロジェクトは台湾で、バックエンドプロジェクトは厦門で組み立てするだが。いまは「水平分業」では市場のニーズを満足できず。
 2019年にAUOも台湾への投資を申請し、自動車用パネルの生産ラインを台湾側で2つ追加し、台湾でのワンストップ生産を可能にした。と言うのは台湾の電気自動車産業クラスターは近くて便利であり、電気自動車は機械産業チェーンを解体して電子電機装置へ再構築する、AIoVクラウドプラットフォームの提供により、台湾では新たなビジネスチャンスをもたらすでしょう。

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