アイトラッキング超小型アイトラッキングモジュール【ARグラス】

製品名:Ganzin SOL eye tracker glasses
    アイトラッキング超小型アイトラッキングモジュール
    AURORA II 眼動追蹤解決方案
企業名:Ganzin Technology Inc.(Taiwan)
    見臻科技股份有限公司
製品紹介:
 台湾大学からのスピンオフで設立された同社は、眼球の動きを測定することで視線の動きを検出できるアイトラッキング超小型アイトラッキングのモジュールを開発している。
モジュールは眼球の動きを検出するセンサー2つとそれを処理する半導体とカメラユニットが搭載された超小型基板(EPU、Eye Processing Unit)で構成され、スマートグラスやゴーグルに組み込んで使う。
 同社のモジュールは他社のものと比べ、低コスト、低電力消費、シンプルな構造で小型など、使いやすいのがポイントである。
モジュールだけでは導入のハードルが高いためか、最近は同社のモジュールを組み込んだスマートグラス型デバイスも製品化している。また台湾でスマートグラスに長期的に取り組んでいるJorjinのスマートグラスにも同社のモジュールが搭載されている。
 眼球の動きを測定することで視線の動きを検出できるアイトラッキングの応用範囲は広い。例えばVR(Virtual Reality、仮想現実)では頭の動きだけではなく、視線の動きにも合わせて映像を変化させることができる。例えば周囲を見回すときには、これまでのように頭を動かす必要がなく、視線を向けるだけでいい。疲れたり不快感を感じることも減り、より現実に近い世界に没入する感覚が得られるようになる。
  また建物・店舗・自動販売機などをVRで再現することができる。商品や広告が意図通りに見られているのか、ボタンが意図通りに操作されているかをVRでテストすることで、実際に建物や店舗を作るコスト抜きで検証が可能となる。
 現実世界においてもアイトラッキングは有効である。例えば製造現場や製品検査の際に熟練者の視線の動きを調査することで、熟練者が無意識のうちに行っている勘やコツなどを見える化できる場合がある。これにより従業員の教育訓練期間を短縮したり、不良品の検出率が向上したり、見落としを軽減したり、生産性を向上させたりすることが可能となる場合がある。
アイトラッキングやそのモジュールの有用性は分かっていてもモジュール単独ではなかなか需要を開拓していくのは難しい。他社と分業と協業で共存共栄の関係、「エコシステム(生態系)」を作っていく重要性を感じた。

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